◁ 一覧へ戻る

ブレードランナーとサイバーパンク

今回はHP制作とは全く関係ないのですが、サイバーパンクについて振り返ってみました。

1980年代前半、作家、ウィリアム・ギブスンとブルース・スターリングが「サイバーパンク」という小説ジャンルを作った。
サイエンス・フィクション (SF) に対し、リアル (近未来に実現しそうな化学) を取り入れた近未来のお話。
当時早川文庫で翻訳されたサイバーパンクものは殆ど読んだ!
グレッグ・ベア、ルーディー・ラッカー、K.W. ジーターにもハマってました。

ウィリアム・ギブソンの代表作、「ニューロマンサー」からの電脳3部作は、脳を直にネットに接続する系の元祖。
世界観はもろにブレードランナーの映画そのもので、間違った漢字や芸者、やくざが登場するえせ日本文化。
街には肉体改造してる輩、闇の改造屋、主人公はたいがいジャンキー、ネットに居座る意識集合体。
後の攻殻機動隊やマトリックスの基盤となり、今や当たり前になっているあの世界。

でね、当時ブレードランナーが映画化されてたとき、くっそー!ニューロマンサーパクりやがったなー!!って激怒した記憶があって、今更気になって調べてみたんだけど…

あれ?あれあれ??

—–

◆ウィリアム・ギブスン著書

1981 記憶屋ジョニィ
1982 クローム襲撃
1984 ニューロマンサー
1986 カウント・ゼロ
1990 モナリザ・オーヴァドライヴ

—–

ブレードランナー映画化 1982年?!
ニューロマンサーの前?!
うっそー!!
とっくに読んでたよね?だから真似しやがってー!!ってなったよね?違うの?!!

ってことは、82年の短編、ニューロマンサーの原型になった「クローム襲撃」を読んでいたからなのかな?
もう昔過ぎて記憶が曖昧!

そもそも、ブレードランナー原作の「電気羊はアンドロイドの夢を見るか」は1968年なのでサイバーパンクではない。
フィリップ・K・ディックの古典SFですよ。それを、サイバーパンクの世界観で映像化したのがブレードランナーなわけで。
そしたら、あたかもブレードランナーがサイバーパンクだ!みたいな流れになり、「ちゃうちゃう!サイバーパンクってジャンルを作った小説たちがあるねん!電気羊さんはそこから出てないねん!」って騒ぎになったんだけど…
ダメだよね、ハリウッド映画とサブカルの喧嘩じゃ相手にならなくてね。

リアルタイムで早川文庫読み漁ってたおいらもこれには当然納得できなくて、ブレードランナーも攻殻機動隊もマトリックスもファック!だったわけです。

まぁスターウォーズのビームサーベルをガンダムが当たり前に使うように、今更何でもいいんだけどねw
たまたまブレードランナーの30年後の続編ってのを観ちゃったんで、ちょっと調べてみたら記憶が改ざんされてる?おいらも実はレプリカントだったりして?!というお話でしたw

最近小説読んでないな。もはや文字が多いと諦めちゃう。ダメですね!

◆おまけ
blog 一覧で見れるこの記事のサムネは、むかーしに描いたやつですが、ちょいグロいので自主規制しておきましたw

« »