世の中、レスポールとストラトがあればなんとかなる。笑
で、この二つの音を一本のギターで出したい!というのが、エレキギター史上、永遠のテーマ。
先ず大雑把に言うと、
レスポールの音とは:
あの質量のマホガニーとセットネック + ハムバッカーの組み合わせでないと出ない音。
ストラトの音とは:
アルダー (or アッシュ) にデタッチャブルネック (ネックをネジで止める方式) で + シングルコイルでないと出ない音。
というわけで、両方の音を一本で出そうとしても構造上無理だし、結局半端なギターとして使わなくなるというのがオチ。
しかしたまーに、シングル時もこれなら使える!というギターもある。
ハムの時は太くて粘って良く抜けて、シングル時はストラトではないがこれもアリと思える音が出る。
録音の時はレスポールの音が欲しけりゃレスポール、ストラトの音が欲しけりゃストラトを弾くが、スタジオやライブであれば両刀使いのギターがあると重宝する。そこでそんなおいしい両刀ギターを選ぶ際のポイントをいくつか紹介してみよう!
条件:
レスポール系の音が欲しい。粘った低音リフなんかが最高!
でもシングルで16のカッティングもしたいし、ストラトのフロントの音なんかも出たら最高!
はいはい、ねーよ!w って言っちゃえば終わっちゃうので、「それなりに」というニュアンスで両刀を探そう!w
ネックとボディがネジで固定されてる時点でこの課題は終了。それくらいの肝ですよ!
粘ってもサスティンが無いとレスポには聞こえない。セットネックかスルーネックという条件が重要なポイントになる!
一番はレスポでも使われてるマホガニー。その次はアッシュ。
アッシュはレスポでは使われていないけど、低音が出てる個体なら大丈夫。
アルダーは枯れると粘りはでるけど中域までで、低音は薄い。アッシュの方が低域が豊か。
だけどアッシュは本当に個体差が激しいので、低音が出るアッシュを見つけるのが前提。
ハイパワー過ぎない、ギラギラし過ぎないヤツが良い。
まぁ上記でもいいんだけど、磁力が落ちて落ち着くまでに数年かかるからね、それ覚悟ならアリ。
指板はエボニーがお勧め。もしくはちゃんとギュッと詰まってるローズ。
やはりメイプル指板はレスポの音、無理です。
エボニー指板のストラトってのもそうそう無いんだけど、ボディがマホでローズ指板だと致命的にストラトには聞こえないので、アタックの速いエボニーが良い。
アームは無しが良い。付いてる場合はフロイドローズでなければ大丈夫。
フロイドローズはナットが金属で、しかも金属プレートでとめちゃうので致命的。避けましょう。
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さてさて、これらをクリアーしていれば大きく予想外な音はしないハズ。
実際にアンプか音出してチェックしてみよう。
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1. 先ずはリアのハムで歪ませて、レスポの音に近づくか?アンプをセッティング。
2. 近づいたら5、6弦のリフや5、6弦のスライド時に粘るか?チェック。
※ここまでOKなら次へ。ダメなら違うギターを探す。笑
3. そのアンプセッティングのまま、ギターの Vol を3~7くらいにしてカッティングしてみる。
ザラついてると思うけど使える音か?をチェック。ハーフトーンやリアも試そう。
4. おおー!と思えたならレスポとストラトをイメージして代役になれるか?判断をしながら弾いてみる。
これでやっと買うか買わないか、使うか使わないかの判断になる。
弾きやすさや軽さ、見た目も十分な判断材料。
今回、先にレスポっぺー音はOKで、且つ、ストラトっぽさも出たらラッキー!という目線で紹介した。
逆の、「ストラトっぽさを先にクリアしてからの、且つレスポっぺー」は無いと思ってる。
この順番だとほぼ使えない (使わない) ハムの音になるからね。
で、実はここまで書いたポイントをクリアーしていて、お値段もお手頃 (10万前後) なギターが存在する。
シェクターの2ハムでシングルにもなる C1 シリーズ。(ピックアップがEMGのはダメ!)
マホ、セットネック、エボニー指板、粘って抜けてシングル時も使える音。
低音はやや薄いが、アンプで補えるので大丈夫。試奏できる機会があれば是非!
おいらの持ってるギターだと、このシルバーマウンテンがその仕様。(これは15万前後だけど)
新品はピックアップがギラギラなので、3年くらいしたらもっと良くなると、思うw
こうやって目的の音を決めて探すのも悪くないかも。
勢いで買っちゃったけど結局出番無しってギターもあるからね。笑
というわけで、エレキと言えど材と材の組み合わせなのですよ、奥が深いぜー!

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