アルダーボディにハムバッカーは基本、ナシと思ってきた。
まぁ、ストラトにハムバッカーはナシって意味だけども。
え? エディ・ヴァンヘイレンは?
はいはい、そうですねー、80年代は確かにストラト + ハムブームでしたね。
おいらがナシと思っているのは、マホガニー + セットネック + ハムバッカーの音が至福であり、あの低音の粘り、甘い中域、伸びる音、それらがハムバッカーの使命であると思っているからです。
アルダーにただハム載せてもそうはならず、使えない音になる確率の方が断然高い。何故か。
アルダーはシングルコイルを生かし、マホはハムバッカーを生かす。これが結果であり結論だから。
え?答えになってないって?
エディは所謂改造オタクだからね、あの人の努力あってのストラトボディにハムってジャンルが確立されたと言っても良い。
高出力のピックアップ、ピックガードを使わずボディに直止め、フロイドローズ、そういう要素が相まって倍音豊かな歪が出るようになっていった。
アルダーは癖がないと言われるが、枯れた音とも中域が豊とも適度に粘るとも歪ませ過ぎると暴れるとも色々言われる。癖だらけやん!w
そしてアルダーは (ストラトは) マホみたいな (レスポールみたいな) 音は絶対に出ない。だから両方なくならないし、両方使う。
住み分けがきちんと現代まで続いているのは事実。
じゃぁなんでストラトにハム載せんやろね?
おいらも聞きたい、なんで?いらんやん?
まぁ、載せたら一本で両方使えるって幻想があったのは事実で、やってみて無理じゃん!ってのもわかったはず。
現代はある程度リカバリー方法論が確立されたから、ストラトタイプでデタッチャブルでピックガードにハム付けても大丈夫、使えまっせー!って逆に高級ギターがやってる。おいらはそのハムの音は好きではないが、まぁ、便利優先ってのもわからなくもない。
前置きが長くなりました、今回の本題です!
ESPの「フォレスト」って形の EDWARDS 版ね。
ESP のフォレストはボディはマホ + アッシュトップかな?この EDWARDS はなんとアルダー + アッシュトップ。
EDWARDS 版フォレストの初代はマホ、その後アッシュになって、この140gtだけ?アルダーで、またアッシュに戻ってる。
あれ?散々言ってたよねー、アルダーにハムはナシって。買っちゃってるやん、どういうこと?!
はいはい、説明しますねー。
だってカッコいいや~ん!昔から欲しかってん!しかもですよ、フロイドローズやペグが黒!最近のはなんかみんなクロームなのに、黒ですよ、黒!これは当たり当たり!!ww しかももう生産完了してるし、買っとけ買っとけって。
えっと、真面目に解説しますね...
このギター、実はめっちゃ複雑な材構成なんですよー。
・BODY:(Top) Ash, (Back) Alder
・NECK:Hard Maple & Walnut 7Piece
・FINGERBOARD:Ebony
複雑な7ピースのスルーネックで、ボディの 1/3 はこの複合材がセンターにあり、これの両ウイングをアルダーで挟み、更にアッシュトップでベベルドアーチ加工もしてあるっていう無茶苦茶ぶり。なのでひと口にアルダーのギターとは言えないのですっ!
出音もね、硬い材のスルーネックで線が細くならず、サスティンがあり、アルダーぽさもあるがアッシュの低音も出てるって感じ。
要はデタッチャブルのアルダーストラトにハム載せた音とは全く違うという事です。
これでマホだったら完璧なんだが、ESPだと60万コースかな?それはそれは厳しい。
弾き倒した印象
・アルダー + ハム と言ってもアルダー色は薄く、太い低音とバランスの良い音。
・低域はアッシュっぽく、高域はアッシュほど出ないのでここはアルダーっぽいのかも?
・低域にマホのような粘りは無いが、中高域はマホよりも線が太い。
・シングル時はアルダーっぽさが強調され、適度に粘るドンシャリ感が良い。
結論は、使えるやん!いい音やん!良いギターやん!← きっぱりw
アルダーにハムのギターなんてナシよりのナシ!でもこういうケースもあるんですね (棒読み)
というわけで、今回初めて、アルダーボディにハム載ってるギターを買っちゃいました。
でもこのくらい滅茶苦茶な仕様だと全然気にならなくて、単純に良い音のするギターだったw そんでもってかっけー♪
ま、このギターは例外ってことで、おなしゃす!

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